各地の管理釣り場(釣り堀)にも建てられている供養塔、今の時代のヒトが管理釣り場を新たに作ったとしたら、このようなものは建てるでしょうか?
先人の方々のこういう慰霊・鎮魂への向き合い方は素晴らしいなと思う訳です。
KRBC Fishing and Campingの魚類供養塔
KRBC Fishing and Camping内にも「魚類供養塔」があります。
数年手入れがされていなかったようで、笹に囲まれてしまっていたので、全面を刈り取り、きれいにしてみました。
そして雨や雪が降っておらず、風が強くない日は、ご飯(エサのペレット)とお水、お線香をお供えしています。平らなところが無いので、やたら不安定なのですけれど(^^;
当初供養にあたっては神式にするのか仏式にするのかから迷ったのですが、「供養」という点を考えると仏式かなと思います。
また、魚類供養に関しては以下の論文などもあり、勉強になります。論文を書いたところが東海大学海洋学部であるのもさすがだなと思います。
近年,ペットの葬儀やペット霊園の問題が話題になるが,死んだ動物を弔い,供養することは,日本では古くから行なわれてきたことでもある.しかも,動物のみならず,植物や針,筆,箸供養,人形供養のように道具類の供養までが行われてきた.そして,動植物も人間同様に霊魂が宿るとみなし,弔い祀る生き物供養の習俗は,日本独自の生命観・自然観を示すものとして注目されてきた.
東海大学海洋研究所研究報告 第32 号(2011)53 - 97 頁
生き物供養の議論で論拠として取り上げられるのが,放生会という仏教行事の実施と,死んだ生き物のために建てられた墓や塚,石碑などの存在である.放生会は,仏教の殺生戒に基づき,鳥類を放し,魚類を放流することで供養するもので,八幡信仰と結びついて日本各地に広がったとされる.
また、先日拝観させて頂きました倉渕にあるお寺「東善寺」より後日メールにて以下のお教えを頂きました。
魚類供養塔はあらゆる生命の元素はみな一緒、とする仏教の根本からです。人間以外の生命を煮たり焼いたりして、食べる前後にいただきます、ごちそう様、と言うのも同じ原理から唱える挨拶です。
東善寺村上様より
東善寺と小栗上野介については勉強にもなりましたので、後日改めて周辺観光情報として書きたいと思います!
もっとも代表管理人の私Mattは理系研究者でもあるので、霊的なことは全くもって信じてはいないのですが、やはり申し訳ないという気持ちや感謝、彼らに対するリスペクトの思いを込めてお参りしています。
皆様もぜひ!
皆様もお時間ある際などに、ぜひお参りしてみてください。
天候などを鑑みながら、お参り可能な日は供養塔前にお線香を準備しております。ご自由に手を合わせてみてください。
お寺などではないので、お賽銭はもちろん不要です(笑)
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