以前KRBC Fishing and Camping場内の笹の除草をしていた際、手にチクッとした痛みがあり、トゲがたくさん生えた植物が横たわっていました。
良く見ると周囲に何株か生えていて、お客様にとっても危ないですし、「これが『ノイバラ』か!」「刈ってしまえ!」と思った訳です。
それ実はモミジイチゴ(キイチゴの仲間)でした(^^;
ただ、ここで少しばかりの好奇心が芽生えまして、「そう言えばノイバラ自体知らないな」と思い調べてみたのです。そうしたら…どうもコレはノイバラではないということが分かり、開花を待って、さらに調べを進めたところ…。
なんと「モミジイチゴ」でした。そしてモミジイチゴはキイチゴと呼ばれるものの中で、断トツに美味しいとのこと!
無知とは恐ろしい。この山の恵みを根絶やしにしようとしていたとは(^^;
ちなみにモミジイチゴは学名Rubus palmatus var. coptophyllusで、バラ科です。バラ科らしく結構鋭いトゲがあります。本州に分布し、山野に普通に生える、それほど珍しくはない植物です。
モミジイチゴ畑を作ろう
KRBC Fishing and Campingでは管理釣り場(釣り堀)事業とキャンプ事業だけでなく、いろいろな付加価値を乗せていこうと考えていまして、いつか書きますが(笑)「ワサビ栽培」「ホタルを呼ぼうプロジェクト」「ブランドマス開発」などを進めてきています。
あと、個人的に借りている畑で飼っている二ホンミツバチ。一昨日(4月20日)には受付室内に探索バチ(新しい巣の候補を見つける役)が入ってきました。これまで「周辺には蜜源少ないし二ホンミツバチ自体見てないな」と思っていたのでここでの捕獲と飼育は検討していなかったのですが、改めて捕獲用巣箱設置し、倉渕産百花蜜販売なども事業化できればと2日前に(笑)考えました。(実は昨日すでに巣箱2つ設置しました。また入居したら書きますね。)
さらに「もう場内にも周辺にも無いよ」と言われていたタラノキの幼木を場内で3本見つけましたし、サンショウ(山椒)も生えているので、これらも追々事業化しようとは思っていました。(木本なので時間が掛かると思ってまだ構想外ですけれど。)
そんな中、来年には手っ取り早く少し事業化できるかも!と思い、モミジイチゴ畑を作ろうと考えた訳です。(タラノキといい、サンショウといい、モミジイチゴといい、期せずしてみんなトゲトゲ仲間ですな(笑))(そのシリーズで展開するのも面白いな(笑))
実際にモミジイチゴは周辺にもそこそこ生えてますし、一部採ってきて移植することもできるなと、環境的にも早期事業化できそうでしたので。
モミジイチゴ畑整備
候補地としたのはKRBC Fishing and Camping場内の西端、大木が囲む半日蔭です。広さ的には200 m2程度でしょうか。
笹が薄く広く覆っていた場所ですが、元々数株のモミジイチゴの開花株が見えていたので、笹や他の草木を大まかに刈り取り、モミジイチゴ主体にする整備方法です。
少し刈り取った後ですが、最初は以下の写真のような、こんな状態でした。
当初はそんなに時間掛からないだろうなと思っていたのですが、想定外の障害がいくつかあり、思った以上に時間が掛かってしまいました。例えば…
見逃してしまいそうなサンショウの新芽とか
おそらくモミジイチゴだと思われるが、トゲがまだ確認できないので、もしかしたらヤマブキかもしれない踏んでしまいそうな新芽がポツポツ生えていたりとか
それこそトゲの有無とか茎の色とかそれなりにじっくり見ないと判別できないヤマブキも混ざって生えていまして。似ているので調べたら、ヤマブキもバラ科でしたね。ただ、ヤマブキはキイチゴに近縁そうだけれど、バラ科のなかでも一属一種の独立した種らしい。
ヤマブキは季語にもなっており今時(4月)黄色い目立つ花を咲かせるので、それなりに綺麗ではあるのですが、モミジイチゴと競合しそうなので、できるだけ丁寧に排除したいところ。
そして、いかに注意深く刈っていても、1度だけですが間違ってモミジイチゴを刈ってしまったり。しかも開花株を(泣)。
そんななんだかんだもありながら、整備が完了しました。意外と数もありまして、40~50株くらいあるのではないでしょうか。
これなら特に別のところから移植しなくても、来年には株の大型化や地下茎からの新芽発芽などで、それなりに充実した畑になりそうです。
果実が熟すのは意外と早く5~7月らしいので、とても楽しみです(^_^)b
何かの形で食べたことはあるかもしれないのですが、ちゃんとわかって食べたことが無いので(^_^)。
今年はお試し程度の収穫量になると思いますが、もし食べてみたい方がいましたら、果実の時期にお出かけください。もしかしたら(笑)食べれるかもしれませんよ!
(もっとも、周辺にもそこかしこに生えているので、それを探してつまんでみるのもありです。)
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